グラビアを始めるも…コロナ禍で「死ぬかと思った」
――さらにコスプレだけでなく、グラビアも始めますが、きっかけはなんだったんですか?
成瀬 コスプレをしながら、メディアにも出たいと思ったんです。でもどうやったら出られるか全くわからなくて。そんな時、たまたまテレビで撮影会を取り上げていて「こういう仕事もあるんだ」って知ったんです。
それで検索して、最初に出てきたフレッシュ撮影会に登録してみました。ただ登録した時にちょうどコロナがやってきて。その頃は無収入に近い状況で活動をしていたんです。貯金を切り崩してコスプレをやっていたので、死ぬかと思うくらいギリギリの生活になって。もうダメだという時に撮影会と、アルバイトの仕事が復活して、なんとかなりました。
――撮影会は最初から水着だったんですか?
成瀬 ずっと私服でやってたんですが、ABEMAの『声優と夜あそび』という番組で声優の関智一さんと森久保祥太郎さんがMCの回にコスプレイヤーとして出演したんです。「コスプレ ムラムランキング」という、コスプレに興味のない森久保さんがどのコスプレに一番ムラムラするかという企画だったんですけど、そこでいろんなコスプレに加えて、Yシャツを脱いで最終的に水着になったんです。その格好が森久保さんの1位だったんですけど(笑)。
それをきっかけに「撮影会でも水着をやってみよう」と思って。プール撮影会で水着になったんです。そうしたらカメラマンに結構囲んでもらって。そこから水着の仕事もやるようになりました。その撮影会でDVDメーカーの方に声をかけてもらって、本格的にグラビアデビューし、DVDを出せました。
清楚系からギャルへ…ファンの反応は?
――2022年に発売されたDVD「君しかいない」ですね。黒髪で清楚な雰囲気で、今見るとギャル成分ゼロですね(笑)。
成瀬 声をかけられたプール撮影会の時は髪もめちゃくちゃ明るかったし、白のメッシュが入ってたんですよ。本当はその方向性でデビューが良かったんですけど、求められたのは「コスプレ美少女」みたいな清楚系の感じでしたね。本当は違うんだけど、と思いながら演じてました。
――その後はグラビアアイドルとしても活躍し、昨年10月のABEMA『チャンスの時間』で、元ガングロギャルで、元彼が暴走族総長だったことを明かしました。反響はどうでしたか。
成瀬 「びっくり。ウケる」っていう感じでした。ファンの中には「こんな子だったなんて」という反応もありましたけど、清楚を演じてあとからどっかに出されてバレるよりはいいかなって思ってます。
――確かに成瀬さんはコスプレしているし、一見オタク寄りの子に見られることもありそうですよね。実際、私も以前取材したときに、私服がめっちゃギャルで驚きました(笑)。
成瀬 最初は地味子売りをして、それで人気が結構出たんです。それでXで一気に5万フォロワーくらいまで増えたんですよ。でも、元ギャルだったことがわかってもファンには「地味子のいなさんも好きですが、ギャルのいなさんも好きです」と受け入れてもらっています。だから今の方が素に近いです。周りに好かれたいというよりは、己を貫きたい感じの人間ですし。


