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「日本の占いタコが食べられてしまった」

 なぜかベルギー戦での日本と同じくらい大きく取り沙汰されているのが、北海道の予想タコ・ラビオくんである。これまでの日本戦の勝敗を全的中させておきながらベルギー戦を待たずして市場に出荷されたことは不可解と、ロシアではかなりショッキングに受け止められた。「日本の占いタコが食べられてしまった」との見出しが躍っている。

©栗田智

 そんななか、スポーツサイト「Sport.ru」だけが、試合終了後の日本の一連の行動の“美”を写真とともに振り返っている。

「試合終了後、選手たちはしばらくピッチに倒れ込んだままだった。そして、彼らが立ち上がりまずしたことはファンへの謝罪だった(注:このジャーナリストの目にはそう映ったよう)。試合には敗れたが、いずれにしても日本は美しい。とくにファンたちだ。スタジアムのゴミ拾いで力を示した。彼らがロシアから去るのはさびしい」

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 と、選手とファンを賞賛。日本の散り際の美しさを称えていた。

©JMPA

 ポーランド戦ラスト10分のパス回し問題では「醜悪」「日本は戦いを放棄した」「もはやサムライとは呼べない」と散々日本をこき下ろしていたロシアメディアだが、えらい心の変わりようである。それくらいポーランド戦を帳消しにして余りあるほどのすばらしい試合であったということなのだろう。