「フラレたときは心がちぎれそうで、1週間くらいは実生活でも涙がとまりませんでした」
現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』のヒロイン・楡野鈴愛(にれのすずめ)を演じる永野芽郁(18)は、ドラマでの“失恋シーン”をこう振り返った。
忙しい撮影の合間をぬって取材に応じた永野は、この春に高校を卒業したばかり。ヒロインとの共通点を「マイペースで早口なところ」だと言う。こちらの質問にもテキパキと答える。明るくフレッシュな雰囲気が鈴愛とぴったり重なった。
ヒロインの鈴愛は1971年生まれ。岐阜県で育ち、漫画家を目指して上京するも挫折。やがて一大発明を成し遂げる。
ドラマのもう一人の主人公は、佐藤健演じる鈴愛の幼馴染・萩尾律。二人は同じ日に生まれた「運命の人」。永野は佐藤と2012年に映画『るろうに剣心』で共演しているが、そのときの思い出をこう語る。
「屋外での撮影で、私が熱中症で体調を崩したんです。そのとき、『大丈夫? ゆっくり休んでね』と気遣ってくださったのがすごくありがたかった。そんなふうに周りを優しく包み込み、頭の回転が速い方なので、律役が佐藤さんだということを知ったときはすごく安心しました」
鈴愛と律は、ただの幼馴染でもなければ、恋人でもない。“生涯のソウルメイト”として共に成長する。その距離感について尋ねると……。
「距離感については、実は、佐藤さんとは少ししか打ち合わせしていません。『あんまり考えすぎないようにしよう』というくらい。2人の関係性を考えすぎると、かえって意識してしまい、大切なものが見えなくなる。だから、感じたまま演じるということを大切にしています」
岐阜県でのロケ撮影の様子、共演者の松雪泰子や豊川悦司とのエピソードも語った永野のインタビュー全文は「文藝春秋」8月号に掲載されている。