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裁判官：小学校教師、塾講師と子どもたちと関わってきて、子どもが心に傷を負いやすいことを知っている立場だったんじゃないんですか？
被告人：そう言われれば、そうです……。
裁判官：そういうことを考えてみたことはありますか？
被告人：今回の事件で捕まってから、考えはした。
裁判官：今回の事件では前回の事件で及ばなかった姦淫行為にも及んでいる。起訴されなかった他の被害者もいるんですよね？
被告人：それは……、もう二度としないということでお詫びするしかありません。
事件後は生徒が3分の1に減った
岡田の勤務先だった塾の経営者は次のように話した。
「岡田からは謝罪のハガキが1枚届いただけ。学校で『岡田2世』とからかわれ、泣いて帰ってくる男の子もいた。事件後は生徒が3分の1に減り、職員も半分が去った。今は塾を維持するのが精一杯の状態。休日に犯行に出かけていたなんて知りませんでした。そこまで管理できませんし……。性犯罪の前科があったことも知りませんでした。うちまで同類に見られて迷惑です。最も分別ある年齢なのに許せない」
岡田の両親は地元で健在だが、毎日が針のムシロだ。岡田が勤めていた小学校の元校長は「もう私どもの方でお話しできることはございません」と吐き捨てた。
裁判所は「被告人は累犯前科があり、常習性は顕著。性病を持ち出せば周囲に相談できないことにつけ込むなど卑劣極まりない。自らの性的満足を目的として犯行に及んだものであり、動機は被害者らの人格を完全に無視した自己中心的かつ身勝手なもので、酌量の余地はまったくない」と断罪し、岡田に懲役16年を言い渡した。
