「みんなの肌は俺が守る」美を極めたV系バンドマンに
――ヒィロさんが美容に目覚めたのは、その頃だったそうですね。
ヒィロ メンバーチェンジ前に、半年間バンド活動を休止していたとき、鏡をじっくり見て自分の老け具合に驚愕したんです。ステージ上ではメイクをしていたので、「自分はいつまでもかっこいいはず」と思い込んでいました。
当時はスキンケアに対する意識が低く、メイク落としシートでゴシゴシ顔を擦って終わりでした。しかし、メンバーチェンジをして再始動をすると決めたとき、「男として憧れられる存在にならなければ」と決めたんです。そこから本格的にスキンケアやサプリメントを研究するようになりました。
ファンの子たちに「みんなの肌は俺が守る」と言って美容好きキャラになっていたり、バンドメンバーに「バンドマンは髪が命だから」と、お金もないのに高額なドライヤーを無理やり購入させたりしました。
ただ、当時はまだ男性がスキンケアをするのは珍しく、僕がライブハウスの楽屋でパックをしていると、対バン仲間からイジられましたね。しかし面白いことに、同世代のバンドマン達が30代になると、「化粧水何使ってるの?」「おすすめのサプリメントを教えてほしい」と頼まれるようになりました(笑)。
――美容の面でも万全を期して、メジャーデビューしたんですね。
ヒィロ 僕らは運良く、大きなプロジェクトとしてデビューさせてもらうことができました。しかし、それは同時に期待される結果も大きいということだったんです。
輝かしい未来しか見えなかった僕らは、そこから苦しみ抜くことになりました。
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