安達祐実との新旧“天才子役”対決にも注目

 もともと英会話が得意だという永尾は、実写映画『リロ&スティッチ』の吹替版でリロ役を演じた際、本国キャストであるマイア・ケアロハ(リロ役)とシドニー・アグドン(ナニ役)に英語でインタビューしたことも。台詞覚えも早く、「寝る前に台本を読んで寝れば、すぐ覚えられます」(※3)と語るなど、永尾は凛にも負けず劣らずの天才少女なのだ。

 一方で、凛は常に大人びているわけではなく年相応の一面も持ち合わせたキャラクターであり、永尾は抜群のバランス感覚でその両面を表現している。

 第2話のラストでは、ともに警察から逃走する政宗と凛の前に怪しげな風貌をした謎の男(栄信)が登場。いきなり目の前で政宗がボコボコにされ、凛はその場から動けなくなる。だが、政宗の「逃げろ!」という叫びを受け、無我夢中で男から逃げた凛は物陰へ。荒くなる呼吸、目にたっぷりと溜めた涙から、凛の感じている恐怖がまざまざと伝わってきた。

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『誘拐の日』公式Instagramより

 そんな凛たちのもとに駆けつけたのは、安達祐実演じる政宗の妻・汐里。新旧の天才子役が邂逅した瞬間だ。もともと凛の誘拐を指示したのは汐里であり、その思惑にはまだまだ謎も多い。

 第5話では、ついに凛の両親を殺した犯人が明らかになるようだ。大人たちの思惑に翻弄される凛と政宗の反撃に注目したい。

参考

※1 https://mdpr.jp/photo/detail/18712388/
※2 https://encount.press/archives/555251/
※3 https://www.crank-in.net/interview/144324/2

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