6カ国語を短期間でマスターする“天才”ぶり
高橋一生主演で24年ぶりにドラマ化された『ブラック・ジャック』(テレビ朝日系)では、無免許の天才外科医ブラック・ジャックの助手・ピノコを好演。実写化はどうしても視聴者の目が厳しくなるが、永尾はピノコの舌足らずな台詞回しやコロコロと変わる愛らしい表情を見事に再現し、原作ファンからも高く評価されていた。
また、『科捜研の女 season24』(テレビ朝日系)に出演した際には、大人顔負けの捜査力を持つ小学1年生役で憧れの女優・沢口靖子と演技の応酬を見せるなど、これまで何度も不可能を可能にしてきた永尾。
そういう意味では、『家なき子』(日本テレビ系)でわずか12歳ながら迫真の演技を見せた安達祐実、『Mother』(日本テレビ系)で虐待を受けている子供の苦しみを繊細に表現し、日本中を涙させた芦田愛菜、『妻、小学生になる。』(TBS系)で主人公の亡き妻の魂が体に入った小学生という難役を、大人顔負けの演技でこなした毎田暖乃の系譜を継ぐ子役と言えるかもしれない。
『誘拐の日』でも永尾は不可能を可能にしている。特に大きな話題となったのは、第1話のある一幕だ。物語は主人公の政宗が、心臓病の娘・芽生(日下莉帆)の手術費用を確保するために、裕福な病院長の娘である凛を誘拐するところから始まる。
しかし、凛は記憶喪失になっていることが判明。さらには大人も思わずたじろぐほどの天才児だった。その天才ぶりを印象付けたのが、政宗の前で凛が多言語を操るシーン。永尾は英語、フランス語、韓国語、中国語、タガログ語、アラビア語の6カ国語で構成された台詞をよどみなく流暢に披露し、視聴者を圧倒した。
