梨元勝の最後

 果たして梨元氏は、ジャニーズ事務所のネタを取り上げたばかりにジャニー喜多川ににらまれ、仕事を減らした。

 この世界に「持ちつ持たれつ」のヨイショ体質があるのは周知しながらも梨元氏は自らの芸能ジャーナリストとしての姿勢、そして信念を貫いたと言っていいだろう。

病室の梨元勝氏 ©橋本昇

 入院中の梨元氏は、自分が末期がんであることは百も承知していただろう。身近に迫った死をどう捉えているのかはわからなかった。聞くこともできなかった。ただ私の前の彼はひっきりなしに電話して、何やら忙しそうに仕事の打ち合わせをしていた。

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 そしてその2カ月後、梨元氏は静かに息を引き取った。65歳だった。

2025年上半期 読まれた記事「芸能界部門」結果一覧

1位:「SMAP稲垣吾郎の逮捕」を“どの局も報じなかった理由”とは…芸能リポーター梨元勝(享年65)が生前に漏らした「芸能界のタブー」
https://bunshun.jp/articles/-/81265

2位:「歌手をやめたい」23歳で結婚→休業へ…ステージ復帰を決めた松田聖子が当時の夫についた「ひどい嘘」とは?
https://bunshun.jp/articles/-/81264

3位:「食事会に呼ばれていくと男性が」「一晩過ごすことをお断りしたら…」元グラビアアイドル・小阪由佳が語る、“20年前の芸能界の当たり前”
https://bunshun.jp/articles/-/81262

4位:「もう芸能界の第一線には戻れない」と悩んだこともあったけど…2度のがんで多くのものを失った女優・原千晶(50)「それでも今は幸せな理由」
https://bunshun.jp/articles/-/81261

5位:広末涼子(44)を衝き動かす「愛情」でも「家族」でもないものとは…元夫が泣きそうな表情で語った“絶望的な無力感”
https://bunshun.jp/articles/-/81260

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