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手応えを感じた「ニューヨークの修業生活」
――ニューヨークではどんな生活を?
LUNA 知り合いのドミトリーで暮らしながら、お父さんのツテを辿って、ゴスペルを教えてくれるところを探しました。
アメリカはいろんな国の人がいて、それが私にはめちゃくちゃよかったですね。自分が前に出ないと誰も見つけてくれないから、みんなアグレッシブ。自分を抑えなくちゃいけない日本とは真逆でした。どんな体型でも、「私は腹出しでこれを着る!」みたいなおばちゃんが当たり前。そういうエネルギッシュさが、自分にはすごい合ってたかなって。
――嫌な目にあったこともなく?
LUNA 特にキリスト教徒ではないのにゴスペルに行っていたから、そこではふざけてるの?とか、言われましたね。でも私は歴史を勉強したし、歌も大好きで、ゴスペルに救われているのは事実だということを説明して、理解してもらいました。
――アポロシアター・アマチュアナイトへの挑戦で、何かが変わりましたか。
LUNA ビザの期間が限られているので、レッスンもオーディションも必死。4回受けて、最高4位と自分なりの手応えを得ました。
LUNAとして、ニューヨークで一定の評価を得られたことは大きな自信になりましたね。ダメだったらブーイングで荒れる厳しい世界ですが、自分をどれだけ出す覚悟があるか、出し切っているかを見て評価してくれるのは気持ちがよかった。しかも、それは自分が開拓した道だという実感がありました。
