兵庫県の斎藤元彦知事(47)をめぐる問題。「知事を貶めた黒幕」としてSNS上でバッシングを受けて自死した百条委員会の元委員・竹内英明元県議(享年50)の妻が、8月8日に会見を開き、「NHK党」党首の立花孝志氏(57)を名誉毀損罪で刑事告訴したことを明らかにした。
今年6月、竹内氏の妻は「週刊文春」の取材に応じ、「(斎藤知事には)何か大事なものが欠けているような気がします」と複雑な心境を口にしていた。当時の記事を再公開する。(初出:「週刊文春」2025年6月12日号 年齢・肩書等は公開当時のまま)
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「今までだったら、主人と一緒に話をしながら考えられた。今はもう、話し相手もいなくて……」
「週刊文春」記者にこう心境を吐露するのは、今年1月に亡くなった前兵庫県議、竹内英明氏(享年50)の妻。5月27日に公表されたある調査報告書についての思いを聞いていた最中、零れた言葉だ。
斎藤氏は「指示をしたという認識はありません」
今回公表されたのは、兵庫県が設置した、元西播磨県民局長のX氏(故人)の私的情報の漏洩に関する第三者委員会の報告書。斎藤氏の最側近の1人で元総務部長の井ノ本知明氏による情報漏洩が認定されると共に、漏洩が斎藤氏の指示によって行われたことも認められた。それでも斎藤氏は「指示をしたという認識はありません」とする主張を曲げない。
竹内氏は昨年11月の県知事選の最中、「知事を貶めた黒幕」としてSNS空間でバッシングを浴び、家族に危害を加えられるかもしれない恐怖から精神的に不安定になり、命を落とした。いま竹内氏の妻は、斎藤氏に何を思うのか。率直な思いを尋ねると、「週刊文春」の斎藤氏に関する短期集中連載のタイトルを引き合いに、こう語りだした。
「斎藤さんは“冷血の知事”というより――」
「週刊文春 電子版」では、竹内氏の妻の“慟哭告白”に加え、斎藤氏を待ち受ける6月の県議会が“いばらの道”である理由、追及を強める県議たちが狙う斎藤氏の「偽証疑惑」などを詳報している。
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