日本を代表する経済紙で、朝刊と電子版の合計購読数「235万」(公称)を誇る日本経済新聞。2015年には英「フィナンシャル・タイムズ」も傘下に収めた。

 そんな日経新聞に異変が起きた。今年7月末、日本銀行や金融施策、民間のメガバンクや生保会社を担当する「日銀クラブ」(金融記者クラブ)から、エース記者が姿を消した。その理由は「取材先への情報漏洩」による出社停止だという。

日経新聞 ©文藝春秋

「出社停止となったのは、日銀クラブでキャップを務める40代男性のA記者です。業界については随一の知識を持っている。日銀キャップは花形中の花形で、まさに日経の王道を歩むキャリアです」(日経新聞関係者)

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 日経新聞社内では「昇進確実」「次はアメリカに栄転」と目された記者が、「キャップに戻るのは難しい」(同前)ほど深刻な事態だという。日経新聞広報室に事実関係を問うと、「回答を差し控えさせていただきます」とした。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では「情報漏洩」の詳細、当該記者の処遇などを報じている。

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