自動車業界に詳しいベテランジャーナリスト・井上久男氏が中国のEV(電気自動車)業界を現地取材。「文藝春秋PLUS」で、全3回の深層レポートを公開した。この記事を中心に、自動車の最先端に迫る記事を一挙紹介します。[全8トピック]


無人運転のロボット・タクシーの能力

ロボタクは車、バイク、自転車、歩行者が、複雑に行き交う一般道で、何ら問題なく走行できていた。運転席に誰か座っていれば、誰も無人の自動運転だとは思わないだろう…短期集中連載「中国EV業界の最前線を往く」第1回


新興EVメーカーの「御三家」

蔚来汽車、理想汽車と並んで中国の新興EVメーカー『御三家』と呼ばれている小鵬汽車を訪ねた。2014年創業で、早くも2020年にはニューヨーク証券市場への上場を果たした…短期集中連載「中国EV業界の最前線を往く」第1回


「世界5強企業」のうち3社が中国企業に

米国ではウェイモ、アマゾン傘下のZOOX、中国では百度、ポニーaiと我が社(WeRide)が自動運転技術では世界の5強でしょう…短期集中連載「中国EV業界の最前線を往く」第2回


今のクルマは「大きなスマホ」

従来であれば、人を安全に運ぶこと、かつ燃費効率の良いこと、乗り心地や操作感が、クルマ選びにおける大きなファクターだった。しかし、中国においては、エンターテインメントを楽しむツール、今までにない利便性が優先されるようだ…短期集中連載「中国EV業界の最前線を往く」第2回


「ギガキャスト」という新技術

これまで車体の床部分は、鉄を鋳造した数百ものプレス部品を溶接する工法が主流だった。ところがギガキャストは、鉄より軽いアルミ合金を溶かして、巨大な金型で一体成型してしまう…短期集中連載「中国EV業界の最前線を往く」第3回


LKの新工場を訪ねて

工場内は整理整頓されており、ピカピカだ。ここで1万6000トン級の最新鋭鋳造機を製造している。ギガキャストマシンは実に巨大だ。6000トン級の鋳造機でも、縦20m、幅30m、高さ15mほどで、重量は100トンを超えるという…短期集中連載「中国EV業界の最前線を往く」第3回


日本のEVシフトはなぜ遅れた

トヨタを中心に日本メーカーはHVに固執している。『生産から廃車までのライフサイクルでみるとHVとEVの二酸化炭素排出量は大きな違いがない』という判断に加え…


関潤「かつての日産エースが日本を出た理由」

元日本電産社長で、現在は台湾に本社を置く鴻海科技グループCSO(最高戦略責任者)へのインタビュー。「鴻海が目指すのは、人口に膾炙する大衆的なEVです」