現代社会を侵食しつつある「陰謀論」。SNS上では、根拠不明の言説をもとにした誹謗中傷が後を絶たない。

 なぜ人は、「陰謀論」を真実だと思い込んでしまうのか。その脳のメカニズムを、脳科学者の中野信子氏に尋ねた。

中野信子氏 ©文藝春秋

「実は人間の脳には、『真か偽か』を見分けることのできる領域がないんです。脳は、『面白い』、『得をする』、『共感できる』、『美しい』などを判断することはできるのですが、『真か偽か』は見分けられない。だから詐欺事件が起きるんです」(中野氏)

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 中野氏によれば、人間の脳の性質を巧みに利用したのが斎藤元彦兵庫県知事であり、小泉純一郎元首相だったという。一体、どういうことか。

対抗勢力との戦いを巧みに演出した小泉純一郎元首相

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では、中野氏が語る斎藤知事と小泉元首相の共通点や陰謀論にハマりやすい人の特徴、実際に陰謀論の拡散に加担した人の体験談などを報じている。

文春リークス

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