――1人暮らしするとしたら観光大使だけでは食べていけないですよね。 

澪奈 なのでアルバイトをダブルワーク、トリプルワークしていました。コールセンター、居酒屋店員、バーテンダーもやりましたし、ティッシュやチラシ配り、携帯ショップのキャンペーンのにぎやかしと、資格がいらない仕事は大抵全部やりました。

 変わったところだと墓掃除のバイトもやりました。お弁当がもらえて、3時間働いて日給1万円でした。ひたすら草をむしるんですが、夏場だったのでお尻を40カ所以上も蚊に刺されちゃって。かゆいを通り越して痛かったですね(苦笑)。 

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©榎本麻美/文藝春秋

――アルバイトを続ける中で、心配にはなりませんでしたか。

澪奈 意外とそうはならなかったですね。 仕事をしながらでも芸能ができるなら、芸能ができないよりはずっといいと思っていました。だから全然芸能の仕事を辞めようと思ったことはなかったです。通行人でも何でもやろうと思っていましたし。いつもアルバイトで働いているか、オーディションに行くか、役者の仕事で現場に行くかみたいな感じでした。

グラビアオーディションの記者会見でカミングアウトした理由

――芸能活動を続ける中で、2023年に「週刊SPA!」が主催するグラビアオーディション「ミスSPA!」に挑戦します。それまで演技志望だったのに、なぜグラビアのオーディションを受けたんですか?

澪奈 毎年1つは何か爪痕を残そうと思っているんです。その中で「そういえば、グラビアって今までやったことないな」って思って。もしかしたら何か新しいきっかけになるかなと思って挑戦しました。昨年は「ミス東スポ」、今年は「ミスFLASH」にも挑戦しました。

――そのミスFLASHのセミファイナリストが集まった記者会見で自分が内田有紀の妹だと明かし、ニュースにも取り上げられました。

澪奈 元々妹だと隠していたわけではないんですよ。Xでも明かしていましたし。ただ記者会見で話す機会がなかなかなかったんです。私も今年で30になりますし、芸能の仕事を始めて10年近くになります。別に若い子でもないですし、言ったところで反響はないかなと思って言いました。

©榎本麻美/文藝春秋

――会見で公に言うことは事前にお姉さんには伝えていたんですか。それとも流れでの発言ですか。

澪奈 流れですね。姉も先日まで月9ドラマをやっていて、今も2つの連続ドラマを掛け持ちして忙しいですし、お互いの仕事には干渉しないスタイルなんです。

 例えばショートメールで相談にのってもらったり、「〇〇出るよ」とかはたまに言いますけど、スタンプが返ってくるぐらいなんで。それに姉は母と連絡を頻繁に取っているので、母から伝わるかなと思って、私からは妹だと明かしたよとは連絡してないんですよ。