石川容疑者は、当時の特別支援学級の児童の特性にあわせて増員された職員で、小学校で担当していた児童の卒業・進学にあわせ、この春から同町の公立中学校での特別支援学級教師に異動したという。
クラスの担任などは持たず、女子児童との関わりはそれほどなかったようだ。
「小学校ではサッカー部の指導もしていましたが、当時は男子ばかり。サッカーは本当に上手で、子供たちの間でも評判でした。児童と距離が近いと思ったことはありません。息子に聞いても『違和感も気になる所も一切なかった』と言うんです。熱心すぎず、かといって暗いわけでもなく、無難にこなして本当に目立たない。むしろこういう犯罪から一番遠そうな先生に思えていました」(卒業生の保護者)
「最近結婚し、子供が生まれたばかりだとも聞いていました」
今年4月から、中学校に移った石川容疑者は、同じく特別支援学級を担当。教える科目は「保健体育」で、野球部の指導も担当していたという。同校の生徒の保護者はこう憤る。
「この春、新任の先生を紹介する冊子が保護者に配られたのですが、好きな漫画のセリフを先生が書く欄があったんです。来たばかりの石川先生はそこに“七つの大罪”という漫画の『自分より弱い者に憎しみを抱くはずがないでしょう。抱くのは憐れみ』というセリフを挙げていた。読み返すと、自分より弱い立場の女児に、先生が抱いていたのは身勝手な性欲や加害欲じゃないかと、思わず言いたくなりますよね」
さらに。
「最近結婚し、子供が生まれたばかりだとも聞いていました。人生の絶頂期の裏で、子供たちの信頼を踏みにじっていたなんて……」
葉山町の教育委員会によると、教員不足などに対応するため、免許を持つ者を任期付きで雇用する「臨時的任用職員」だったという。経歴や過去のトラブル等について尋ねると、
「経歴については、報道されている以上のことはお答えできません。担当教科や採用の経緯についても、個人のことですのでお答えしません。現在のところ、事件以前にトラブルや保護者からのクレームなどの把握はありません」
との回答だった。
保護者らからは、学校内の点検や児童生徒への被害の確認など、対応と対策を求める声が噴出している。
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