2/3ページ目
この記事を1ページ目から読む
現代の営業の価値
また、インターネットの普及で口コミが広く速く伝わるようになったことも重要です。
販売したあとに顧客が満足していなければ、口コミサイト、SNS等に投稿され評判がすぐに落ちてしまうので、レピュテーションリスクが高まっています。
このように、費用に見合った価値を提供することが重要になっている中で、営業が提供できる価値とは何なのでしょうか?
私が考える営業の価値とは、
「取り組むべき課題に気づかせて、決断をする手助けをする」
ということです。
インターネットで情報をすぐに集められるようになった現代においては、営業に聞かなければわからない情報は少なくなってきています。以前は、顧客が得られない製品の情報を知っているだけで、「情報の非対称性」を活かして役に立つことができましたが、情報収集がしやすくなった現代では難しくなってきています。
一方で情報が多くなりすぎていることが、顧客の課題解決を難しくしているという現状もあります。多くの解決手段が提供され情報もあふれていることにより、何から取り組むべきなのか判断がつきにくくなっているのです。結果、何にも取り組まず現状維持になってしまったり、検討ばかりに時間がかかって取り組み始めるのが遅くなり競争優位性を失っていくことになります。