「他の飲食店が行かない道を、私は行く。」
9月18日、こう銘打った全面広告が大手紙に載った。出したのはトリドールホールディングス(HD)の粟田貴也社長兼CEO(63)。同社は前日、運営する「丸亀製麺」で、店長の年収を今の最大520万から、最大2000万円まで引き上げると発表した。
「11月から新店長制度を導入。店長の年収ランクを四つの階層に分け、今後3年で2000万円クラスの最上位の店長を10人誕生させる予定です」(経済部記者)
うどんチェーン業界は長らく、丸亀製麺の一強が続いている。世界で約1170店舗を展開しており、直近の売上高は、ダントツの約1280億円(2025年3月期)。2位の「はなまるうどん」が約308億円(同年2月期)と、4倍以上の開きがあるのだ。
その王者・丸亀製麺は、なぜいま店長給与の大幅アップに踏み切ったのか。
〈この続きでは2つの要因、および「うどんチェーン店」の勢力図について解説しています〉
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