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「政策のことはあまり知らない様子」
地元政界関係者が語る。
「弁護士時代から政治への関心を口にしていました。そうしたところ、2011年に行われた群馬県議選で、当時の民主党で出馬が内定していた候補者が急遽、辞退した。このとき、地元の民主党の選挙を仕切っていたのが、宮崎岳志元衆議院議員(現群馬県議)。小川氏は地元法曹界の伝手で宮崎氏に紹介され、県議に初当選しました」
宮崎氏は小川氏と同じ中央大学法学部出身で、上毛新聞記者を経て政界に入った。
「宮崎氏は小川氏の“政治の師匠”と地元では目されています」(同前)
宮崎氏本人が取材に答え、騒動後初めて胸中を明かした。
「私が小川市長を政界に誘ったのは事実です。司法修習生でこちらにきたので、全然、身よりもないとのことでした。当時は政策のことはあまり知らない様子で、本人から『質問されても答えられないからどうしましょう』と相談されたので、そのときはまだ新人ですから、『これから皆さんの声をよく聞いて考えたいと思います』と言えばよいと教えたんです」
だが、それから13年の月日が経った昨年の市長選で宮崎氏は、小川氏の演説を耳にし、ある種の衝撃を受けたという。
「当時と同じことを言っていたので、びっくりしたんですよね」
