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党員票では首位も「物足りない」結果
調査結果によると、党員票では高市氏が35%でトップを維持しているものの、小泉進次郎氏が28%で追い上げており、差は7ポイントに縮まっている。米重氏は「本当は党員の支持率を40%とか45%とか、そういう水準まで伸ばしていって、小泉さんとダブルスコアぐらいつけたいっていうのがゲームプランだった」と分析。
「議員票でかなり小泉さんの方が上に行っているとすると、ちょっと物足りないのかなと。党員票はもうちょっと取りたかったっていう思いがあるんだろう」と、高市陣営の心境を推察した。
決選投票への不安材料
昨年の総裁選で決選投票で敗れた高市氏にとって、今回も同様の展開が最大の懸念材料だ。米重氏は「やはりその高市さんというリーダーになってくると、外交政策や経済の部分でやっぱり不安だっていうことを、これは結構はっきり言う国会議員は多い」と、党内の根強い抵抗感の存在を指摘した。
「そういった人たちは、どういう組み合わせになったとしてもやっぱ高市さんの方には入れないっていう、やっぱこういう一定のボリュームがある」と述べ、決選投票での厳しい戦いを予想している。
高市氏の「二刀流戦術」は、半々の比重を持つ党員票と議員票という制度的制約の中で生まれた巧妙な戦略だが、果たしてこの戦術が最終的な勝利に結びつくかどうか、開票結果が注目される。
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