いよいよ夏休み本番である。記録的な酷暑のため、外に出かけるのも命がけということで、なんとなく過ごして終わりそうという人も多いかもしれない。しかし、「働き方改革」やら「生産性向上」など掛け声かまびすしく、押し寄せる変化の波に心落ち着かない中高年男性にとっては、平成最後の「勝負の夏」となる可能性を秘めている。その過ごし方次第でこれからの人生の方向性が大きく変わるかも? 無為に終わらせてしまうにはもったいなさすぎる「おじさんの夏休み」の過ごし方について考えてみたい。
20~69歳の1000人を対象にした調査によれば、夏の理想の連休日数として、「5連休」を挙げた人が23.6%と最も多かった。しかし実際に5連休をとれると答えたのは11.2%。「休みなし」の人も8.6%いた。日本人の夏休みは世界的に見ても本当に短い。
休み下手な日本人の有給消化率は、世界最低の50%
そもそも日本人は休み下手なところがある。旅行サイトのエクスペディアが世界28か国で行った調査によると、フランスやスペインの有給消化率は堂々の100%だったのに対し、日本人は世界最低の50%。一方で、「休みが不足している」と感じる人は約3割で、世界一、休みを欲しがっていないことがわかった。内閣府の統計では、女性の有給取得率が53.3%だったのに対し、男性は44.7%とさらに低く、男性の「休みづらさ」が浮かび上がっている。