10月4日に投開票が行われた自民党総裁選。本命と目された小泉進次郎農相を下して、高市早苗氏(64)が新総裁に就任した。
ところが、10月10日に開かれた自公党首会談で公明党の斉藤鉄夫代表が連立解消を通告。26年にわたる協力関係が崩れたことで、高市氏は早くも難しい舵取りを迫られている。
「派閥政治と言われても仕方ない」
波乱の新体制の裏で、強い影響力を見せているのが副総裁に就いた麻生太郎氏(85)だ。「週刊文春」編集部のM記者が解説する。
「党の役員人事は論功行賞の色が強いものでした。麻生派への配慮はもちろん、決選投票で高市氏の支持に動いた小林鷹之氏を政調会長に抜擢。旧茂木派の面々が重用されています。派閥政治と言われても仕方がないような陣容にはなっているかと思います」
前任の石破総裁から一転して、麻生派を中心とした派閥政治に傾いたと評される新体制。はたして自民党は団結できるのか。
「リベラル寄りと言われている林芳正官房長官や小泉氏など、総裁選でライバルとなった人たちの処遇が今後どうなるのか。党内のパワーバランスを保ち、自民党内が挙党体制を築けるかどうか、今後の人事を見ていく上でのポイントになるのかなと思います」(M記者)
「週刊文春 電子版」では、M記者が出演する解説番組「文春記者トーク」を配信中だ。小泉氏が“逆転負け”を喫した理由、麻生氏が高市氏を支持した背景など、総裁選の舞台裏について解説している。
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