「買った物件が1年後に2倍に値上がりした」――。
そんな令和の“不動産バブル”の象徴が、東京都湾岸エリアの埋立地に建ち並ぶ、超高層タワーマンションだ。なぜ湾岸エリアを選んだのか、実際に住んでみてどうなのか。タワマン住民によるディープな座談会を開催! 今回は勝どき&晴海エリア編。
参加者は、以下の通り
2LDKさん:マンションインフルエンサーとして2020年からSNSを中心に発信
勝どきさん:東京都中央区「パークタワー勝どき」所有。ベンチャー企業勤務
晴海さん:中央区「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」所有。大手企業勤務
青山さん:東京都港区「パークコート青山ザタワー」所有。経営者
勝どき:私が「パークタワー勝どき」(以下、PTK)を買ったきっかけは、別のタワマンを所有する友達から勧められたこと。ちょうどライフステージの変化もあって「そろそろ家を持っておいてもいいかな」と考え始めました。
リセール(売却)時の価値が落ちにくそう、を第1優先にしてマンションを探しました。そんな中、2022年頃、PTKの第1期販売が始まり、抽選に応募したら当たったんです。購入時の価格は8000万円程度でしたが、今では不動産サイト上で、2億円弱で売りに出されています。実際には少し低めで取引されていると考えても、価格はほぼ2倍になっている感覚はあります。
晴海:私は2018年頃からタワマンを探し始め、一度山手線の内側で数千万円のマンションを買いました。その物件は家族で住むには狭すぎたので、2020年頃から2軒目を探し始めました。いろいろ探していたところ、「晴海フラッグ」(以下、ハルフラ)の抽選販売が始まったんです。決め手は「割安さ」でしたね。
最初の販売では、同じエリア(中央区・湾岸)のマンションの坪単価が大体300万円~350万円ぐらいでした。 その後、コロナウイルスの流行によって東京五輪が延期になり、ハルフラの販売も一時中止に。再開した頃には、周辺の別のマンションの坪単価が、400万円オーバーになっていました。その中でハルフラだけは「価格据え置きでもう一度売る」という情報が流れ、これは安いなと。1軒目のマンションは、今賃貸に出しています。
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〈この続きでは、2LDKさん、青山さんが登場。晴海フラッグにまつわる「噂の真相」やおすすめの“穴場タワマン”、銀行の審査が厳しくなっている住宅ローンの実態やデベロッパー比較まで、ディープな話を読むことができる。「週刊文春 電子版」では、超高層タワマン住民座談会を前後編にわたって配信している〉

【超高層タワマン住民 座談会①】「6000万で購入、2億円に爆上がり」「人気沸騰!”ホシノ伝説”って何だ⁉」晴海フラッグ、パークタワー勝どき、ブランズタワー…
