青森テレビは10月20日、小山内悟社長にパワハラや不適切な言動があり、同日付で社長を辞任したと発表した。外部の弁護士による調査で、恫喝行為や不適切な発言があったと認定した。この電撃辞任劇の1カ月前、「週刊文春」が報じたのが、社長の不適切な言動が社員たちを悩ませ、退職者が相次いでいる現状だった。9月17日配信の「週刊文春 電子版」の記事より一部を抜粋してお届けする。(肩書、年齢は当時のまま)

 TBS系列の青森テレビ(ATV)で、小山内悟社長(69)が就任した2019年以降、社員の3割が退職していることがわかった。小山内氏をめぐっては問題行動が書き連ねられた告発文が労組掲示板に張り出される事態となっている。

青森テレビ本社 ©文藝春秋

「代表者として不適切と思われる言動が」

〈社長解任求める告発文届く!〉

 9月8日、労組掲示板に張り出された物々しい文書。相談役宛の「告発文」には、小山内悟社長の「暴言」や「恣意的な人事異動」が書き連ねられていた。

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〈小山内悟氏について、代表者として不適切と思われる言動が相次いでおります 社長の変更をご提案いたします〉との文言から始まる告発文書はこう続く。

〈「馬鹿野郎!」「小学生でもわかることだべ!」「おちょくってんのか!」「うるせじゃ!」など、社会人であればつつしむべき言葉を何度も発言している〉

告発文の到着を知らせる組合報

 小山内氏は県内の私立高校から東海大を経て同社に入社。報道部で長くキャスターを務めた後、東京支社、八戸支社、総務局長を経て2019年に社長に就任している。

就任から6年、社員の3割が退職

 現役社員が明かす。

「告発文に書かれているような暴言を私も受けてきました。社員は社長のパワハラに悩まされてきたのです。就任から6年、退職者は増え続け、社員の3割にあたる34人に上る。5階の社長室から階段下まで『ふざけてるのかー!』と怒声が響いたこともあります」

 ATVは、「現在、第三者が入った調査チームが文書の内容の真偽について調査をしている所」と回答した。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では、告発文に記された社長の問題行動、告発文の宛先となっていた相談役への直撃、「週刊文春」が入手した社長の音声データ、社長が厳しく当たる背景にあった“あるコンプレックス”など告発文書に揺れる青森テレビで何が起きているかを詳しく報じている。

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
「社員3割が退職」青森テレビ・小山内悟社長がパワハラで解任!?

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