激しいダンスが「ギャップ萌え」で大きな話題に

 とはいえ、「マジメ」だけではないのもユウタの魅力なのだという。現に、韓国での認知度がグッと高まったのはバラエティ動画からだった。

 正式なデビュー前の2015年、前出の『非首脳会議』収録中に、共演者から「楽屋でめっちゃ踊りの練習をしている」と暴露された。「じゃあ、踊ってみて」と司会に促されると、そこまでのニコニコ顔からは一転、ジャケット姿のまま真顔で激しいダンスを披露してみせた。これが「ギャップ萌え」として、大きな話題となったのだ。

YouTubeチャンネル「JTBC Entertainment」より

 コメント欄には韓国語で「こんなにカッコいい人が、自国・日本でデビューできないのが不思議なくらい」「ホントにかっこよすぎ」といった内容が書き込まれた。

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 いっぽうで、韓国では「実物が、よりカッコいい」キャラクターでも知られる。もちろん写真や映像でもカッコいいが、本人に直接会うと、驚く人が多いという。

「彼はヒーリングスマイル、という代名詞でも知られています。言葉通り、爽やかな笑顔でファンを癒やすという意味ですね」(前出のスポーツ紙記者)

単独で雑誌の表紙も(「anan」2023年5月31日号)

 韓国で人気のYouTubeコンテンツとして「顔分析」というジャンルがある。美容外科医たちによる芸能人の顔チェック番組が多く存在するが、そのうちのひとつ「Dr.trio」では、3人の男性美容外科医がユウタについてこんなトークを展開している。

「笑顔は確かに美しいです。ふだんの顔では口はそんなに大きく見えないんですが、笑うとぱっと大きく開いて、歯が多く見える。歯が見えるというのは、相手の印象がすごくよくなるんです。(顔のつくりと合わせて)笑い方自体も上手いですよね」

「日韓関係」問題にぶつかることも

 韓国で活動する日本人メンバーの多くがぶつかるのが、「日韓関係」という複雑な問題だ。

 2022年10月には韓国でのライブで「ユウタのソロステージ中にトイレに行くファンが多かった」「悪意を感じた」「差別的行動だ」という内容が韓国のオンライン掲示板に投稿された。これが拡散されると、ほかのファンは「そんなことはない」「他のメンバーでも席を外すファンはいた」と猛反論。論争が巻き起こった。