日本中を震撼させた安倍晋三元首相の銃撃事件。10月28日、山上徹也被告(45)の初公判が行われる。

 3年前の事件の直後、妻の昭恵氏は公の場で山上被告についての想いを語っていた。以下、当時の記事を一部抜粋して紹介する。(初出:「週刊文春」2022年10月16日号。年齢、肩書は当時のまま)

国葬では喪主を務めた安倍昭恵夫人(JMPA)

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 9月27日に行われた安倍晋三元首相の国葬で、気丈に喪主を務めていた妻・昭恵氏(60)。その昭恵氏が、安倍氏の死去から約2週間後、公の場で山上徹也容疑者(42)についての想いを語っていたことが「週刊文春」の取材でわかった。

最愛の夫を喪った悲しみを吐露

 昭恵氏は7月25日、2014年から会長を務める公益財団法人「社会貢献支援財団」が帝国ホテルで開催した「社会貢献者表彰式典」に参加。社会福祉や国際貢献に携わった企業などを表彰する式典だったが、昭恵氏の出席は直前まで決まっていなかったという。

「事件直後ですから、財団の人も前日まで『別の人が代理で表彰するかも』と言っていました。しかし当日、昭恵さんが出席すると知らされた。『社会貢献のための賞だから出席した』と仰っていました」(参加者)

 午前10時半に始まった式典。冒頭の会長挨拶で、昭恵氏は最愛の夫を喪った悲しみを吐露した。そして、山上容疑者についてこう語っていたという。