シャレにならない世界情勢は「ジョーク」で笑い飛ばすしかない! 習近平、トランプら独裁者の「生態」からお隣の国の「本音」まで、世界中のジョークを集めた早坂隆『世界はジョークで出来ている』から傑作選!

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北朝鮮でもポルノ映画を公に楽しめる日は来るでしょうか?

●進化
問い・北朝鮮でもポルノ映画を公に楽しめる日は来るでしょうか?
答え・来る。社会主義国家とは段階的に進化していくものである。すでに金正恩党委員長は、帽子をかぶらずにフィルムに登場している。

●数年後
問い・もしもサハラ砂漠に金正恩政権が樹立されたら、数年後、何が起きる?
答え・砂不足。

 金正恩の年齢は不明。

「本当は1984年生まれだが、金日成生誕70年、金正日(キムジョンイル)生誕40年という節目に合わせて、生まれ年が1982年に変えられた」

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 という説もある。

 まさに「謎の独裁者」。

金正恩(右)と金正日(左) ©共同通信社

 北朝鮮の第2代指導者である金正日の三男として生まれた金正恩は、12歳の時にスイスに留学。留学中は身分を隠し、「パク・ウン」という偽名を使って暮らしていたとされる。留学時の友人であるジョアオ・ミカエロ氏の証言によると、

「彼は良い奴で、たくさんの友達に好かれていた」

 とのこと。まさに映画や小説さながらの世界である。

金正恩はジョーク界の怪演俳優

 趣味はバスケットボール。シカゴ・ブルズに所属したマイケル・ジョーダンのファンだったという。

 留学先から祖国に戻った金正恩は、金日成総合大学に入学。情報工学を専攻した。また、軍の教育機関である金日成軍事総合大学でも学び、砲兵指揮に関する知識を得たとされる。

 2011年、父・金正日の死去により、その地位を継承。こうして金正恩は、最高指導者の座に就いた。

 20世紀末には世界各地に個性的な独裁者が多く君臨していたものだが、最近では減少傾向。「独裁者ジョーク」を現役で演じることができる者も少なくなった。

 そんな中、怪演を見せているのが金正恩である。

●死後の世界
 独裁者・金正恩の悩み事は、「死後の世界にバスケットボールはあるのか」ということだった。そこで彼は、あの世にいるはずの父・金正日に教えてくれるよう祈った。
 すると、ある夜、金正日が枕元に立った。父は息子に言った。
「良いニュースと悪いニュースがある。どちらから話そうか?」
「では良いニュースからお願いします」
「良いニュースというのは、死後の世界にはバスケットボールがあるということだ。天国代表と地獄代表の対抗戦も行われている」
「それは素晴らしい! それで悪いニュースというのは?」
「うむ。今夜の試合、地獄代表のスタメンにおまえの名前がある」