――しんいちさんを見ていると、いざというときに自分から危険に飛び込んでいく勇気がすごいと思うことがあります。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で先輩の収納王子コジマジックさんに対して、わざと怒らせるような失礼なことを言ったりとか。

しんいち それは昔からなんですよね。中学・高校のときにも、怖い先生の前でふざけたり、大事な体育祭のリレーのときにプロレスのマスク付けて半裸で走ったりしてました。あとから絶対怒られると思っても、それをやりたくなっちゃう。

 

「どんな手段でもテレビに出れたら勝ちやろ」

――面白くなりそうだと思ったら我慢できない?

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しんいち いや、面白いかどうかも考えてないんです。単純に「やってはいけないことをやったらどうなるんだろう」っていうマインドになってしまって、それが我慢できない。

――目立ちたがり屋、ということですか?

しんいち そうですね、目立ちたがり屋でした。目立ちたいとか、キャーキャー言われたいとか、それが一番最初にあるんです。だから僕のゴールって面白いと思われたいとかじゃないんです。どんな手段でもテレビに出れたら勝ちやろ、っていうのがある。街を歩いているときに声かけられるとか、良い車乗れるとか、有名人に会えるとか、それしかない。スーパーミーハーの一般人がプロになっちゃっただけなんですよね。

 

――ネタで笑わせたいといったこだわりはないんでしょうか。

しんいち 今は営業に行ってもギター弾きながらあいみょんとかスピッツを普通に歌ってますからね。この間も学園祭に行ってきたんですけど、自分の本ネタをやってから「みんな一緒に歌おう」って言って、あいみょんを真剣に歌ってたら、みんなが笑うんですよ。こいつ、何してんの、みたいになってきて。でも、そこからどんどん盛り上がってきて、学生さんの間で「しんみょん! しんみょん!」って声がかかって、ほんまにあいみょんが歌ってるみたいになるんです。そんなことをやってるだけですぐ時間が経っちゃうんですよね。

次の記事に続く 「何が面白いのかわからない」「見てるだけで不快」“嫌われ者”を自任するお見送り芸人しんいちがディスコメントに見せた意外な反応とその理由

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