――共演する人と話すだけじゃなくて、普段から現場のスタッフさんとも気軽にコミュニケーションをしていると聞きました。

しんいち そうですね。以前に別の現場で仲良くなったカメラマンさんと『まいにち大喜利』(テレ朝公式のYouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」)の収録のときに久々に再会したので、テンションが上がって本番前にグータッチしたんです。それを見たみなみかわさんにめっちゃイジられたんですよ。お前、そこまでして笑い取りたいんか、って。

 でも、僕は特別なことをしてるつもりはなかったんですよね。人が好きなので、役職や立場で区別しないで誰にでも話しかけてるだけなんです。

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「『俺のことなめてんのはお前だけだな』って笑ってくれて」

――目上の人や先輩にも話しかけられるのは、その人を特別視していないから?

しんいち そうですね。すごい人だから遠慮するっていうのはあんまりないです。どっちかと言うと、周りがその人に対して気を使ってヘコヘコしてるのが僕は気持ち悪いんですよ。

 飲み会で一度、元サッカー日本代表の鈴木隆行さんにお会いしたことがあるんです。ワールドカップでつま先でシュートを決めたこともあるすごい人なんですけど。でも、そこでみんなが鈴木さんのことを褒めてばっかりなのが嫌になっちゃって、「僕やったら、あんなふうにつま先でチョンとやるんじゃなくて、インステップでちゃんと蹴れましたよ」って言ってみたら、「俺のことなめてんのはお前だけだな」って笑ってくれて、めっちゃ仲良くなりました。

 

――イジられ慣れてない人だとリスクもありませんか?

しんいち もちろん偉い人に対してリスペクトはあるんですけど、そんなに媚びなくてもええんちゃうかなとは思うんですよね。あと、誰でもおいしくイジったら喜ぶはずだっていうのもどっかにあります。