日本に約146万人(内閣府の調査より)いると言われている「引きこもり」。漫画家・宮川サトシさん(47)は、家族の中に“引きこもり当事者”を抱えている。15歳上の長男が、両親が他界し、ゴミ屋敷のように荒廃した実家で、30年以上も孤独な“引きこもり生活”を送っているという。

 そんな兄のことを描いた宮川さんの最新作『名前のない病気』(小学館)が話題になっている。ここでは、同書の一部エピソードを抜粋して紹介する。(全2回の2回目/1回目より続く

最初から読む 「お前を殺してわしも死んでやる」15歳上の兄が突然、包丁を持ち出して…実家で30年以上“引きこもる”無職の兄を描いた人気漫画家(47)の“複雑な家庭環境”