安倍なつみでも後藤真希でもなく…初センターに
それにしても、ハロプロ時代の彼女は、少々気の毒になるほど、さまざまな課題を与えられている。モー娘。の活動だけでなく、数多のユニットにも参加。「タンポポ」、「カントリー娘。に石川梨華(モーニング娘。)」、「DEF.DIVA」「美勇伝」などなど、エロスもセクシーもキュート優等生も、なんでも任された。道重さゆみと地球温暖化について歌う「エコモニ。」なんていうのもあった。
モーニング娘。としては、12枚目のシングル「ザ☆ピ~ス!」に初センターとして抜擢。圧倒的なカリスマ性を誇る安倍なつみや後藤真希を差し置き、ど真ん中で「青春の1ページって、地球の歴史からするとどのくらいなんだろう?」とセリフを言う彼女のプレッシャーをこちらまで感じた。
つんく♂は、2018年に「アイドルを育てるときの視点はどこに置くのか」とインタビューされた際、「とにかく、こだわりのない子。これが一番伸びる」ときっぱり言い、それを体現していたのが石川梨華、と彼女の名を挙げている。
「その時に与えられた試練をなんとか、こなそうとする。そうなると成長するんです」「石川なんて、全然歌はヘタやったけどカントリー娘。で助っ人をやってタンポポに入って『ザ☆ピ~ス!』でセンター行くまでは、たかだか1年ぐらいやけど違う人ぐらい成長した」(「オリコンニュース」2018年3月25日)
石川梨華の性格をつんく♂がアイドルの資質として見抜き、育て、石川梨華が全力で返したということだろう。
