今年の1月で40歳になった元モーニング娘。の石川梨華が、再び活動の場を広げている。セクシーだけど上品。挑発的なのにどこか「私ではなくグループ全体を見てください」と腰が引けているような、奇跡のアンバランスで日本中を夢中にさせた「チャーミー」。今でも可憐な魅力はそのままだ。
32歳で当時プロ野球選手の野上亮磨氏と結婚、現在は2児の母。ママタレントとしてゆるやかなペースで活動している。結婚、出産後の変化についてインタビューでこう話している。
「いつも全力で自分に厳しかった私ですが、今は少しずつ肩の力が抜けるようになってきました。そのきっかけは結婚かな。夫は性格や流れているリズムが全然違っていて、すごくマイペースで、それが居心地がいいんです」(「CLASSY.」2025年8月31日)
「未知の生物の息子たちと過ごしながら、自分自身の中で新しい発見があって楽しい日々です。『私ってこんなこと言うんだ』『こんなことできるんだ』って」(同)
9月28日には、元美勇伝のメンバー、三好絵梨香と二人でディナーショーを開催。インスタグラムやブログを見ると、新旧ハロプロメンバーと交流を続けている様子もうかがえる。
見ていて心配になるくらい「どうにでも料理してください!」と身を捧げるようにアイドル活動をし、自分にも後輩にも厳しすぎるほど完璧を求めていた現役の頃の経験が、時を重ね、すべて穏やかで実を結んでいるような、嬉しい現在地だ。
ハロプロ時代は常に全力過ぎて空回りする“優等生の悲哀”があった。そんな彼女がどんな模索を繰り返し、マイペースを手に入れていったのだろう。
