地元住民からの衝撃証言

 こうして地元での取材をスタートしたK記者。「ポスター維持管理費」の名目で支払いを受けた人物に作業の中身を尋ねると、驚きの証言が寄せられたという。

「具体的にどんな作業をしているのか聞こうとすると、『頼まれてないし、やってないよ、そんなの』と言われたのです。

 昔、押しピンでポスターを貼り付けていたような時代には、雨風で取れてしまうことがあったので、貼った後でも見回りをしていたそうです。ですが、今のポスターは防水加工で、裏面も全面シール。『最近はもうそんなことは一切しません』という方もいらっしゃいました」

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林芳正官房長官 ©JMPA

 つまり、架空の「維持管理」の対価として金銭が支払われていたことになるのだ。

 林氏の事務所に質問状を送付すると、次のように回答があったという。

「ご質問の件は、公営掲示板に選挙運動用ポスターを貼付したり、毀損した場合の貼り替えなど機械的労務であり、そのことを選対事務局から事前に説明した上で労賃をお支払いしているところであり、公選法上問題のない支出であると認識しています」

 だが、公選法違反の疑いはこれだけではなかった――。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」では、K記者が出演する解説番組「文春記者トーク」を配信中だ。地元取材で明らかになった林氏の意外な素顔や、公選法違反疑惑の驚くべき全貌、住民からの衝撃証言などが詳しく解説されている。

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