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ロッテ・井上晴哉を育てた“父の鬼ノック”と“母のすごい料理”

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/08/10
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NPB日本人選手最重量選手の体を作った母の料理

 母には日本プロ野球日本人選手最重量(114キロ)となった現在のこの体を作ってもらったと思います。父は野球をやっており、母はソフトボールをやっていました。そういう意味では本当に恵まれた環境だったと思います。母の料理には、レパートリーが多く1カ月で同じ料理が出ることはほとんどありませんでした。皆様のご想像通り、井上家はよく食べます。ですので凄い量を毎日、工夫をしながら作ってくれて、自分も兄や姉たちに負けないようにと沢山食べて今の体を作り上げていきました。

 そんな両親の目の前で今年、ホームランを打つことが出来ました。それも自分の誕生日という出来過ぎたシチュエーションでした。京セラドームでのバファローズ戦で、先発のアルバースから左翼に12号ホームランを打ちました。両親がスタンド観戦をする前で打てたことで、少しは親孝行が出来たかなと思っています。

 さて、ここから残り試合、いよいよペナントレースも佳境に入り厳しい戦いが続きます。そして自分にとっては試合出場、成績とすべてがプロ5年目ながら未知の体験です。マリーンズの4番打者とし、、チームの勝利に貢献する打撃を見せていきたいです。そして年末に広島に帰省した際に家族に胸を張れるような成績を残したいです。ちなみに井上家では年末には家族が集まっての恒例行事として自宅前でバーベキューをします。といっても焼くのは肉ではありません。広島だけに牡蠣です。焼き牡蠣をみんなでワイワイいいながら焼いて食べる。そしてお互いの一年を振り返るのです。その時にみんなに「最高の一年だったよ」と言えるように自分自身も悔いのない成績を残したいですし、チームとしても日本一になりたいです。

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 話が行ったり来たりしてなかなかうまくまとめることが出来ませんでしたが、月間MVPを初受賞したこのタイミングで、文春砲で有名な文春でコラムを書かせてもらう事が出来たのはとてもいい経験になったと思います。これからマリーンズの大砲と言ってもらえるように頑張ります。それにしてもパソコンのキーが小さくて書きにくいです。自分にはバットが手に一番フィットします。ぜひZOZOマリンスタジアムに応援にお越しください。お待ちしています。

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