10月21日に発足した高市早苗内閣。報道各社の世論調査によると、高い人気を示す数字が発表されている。驚異の高支持率を目の当たりにし、自民党内でにわかに浮上しているのが、衆院の早期解散論である。

「維新と連立を組んだものの、衆参両院で少数与党の現実は続く。世論の追い風があるうちに解散すれば、衆院だけでも過半数を回復できる可能性がある。党内でも早期解散を望む声は高まっています。今のところ、新年度予算案を提出した来年1月の通常国会冒頭に解散する日程が最有力とされている。連立組み換えや、年内成立を目指している補正予算案での物価高対策などについて国民に信を問うと銘打てば、十分、解散するだけの大義になります」(自民党関係者)

 衆議院が早期解散された場合にどのような結果になるのか。「週刊文春 電子版」では、政治広報システム研究所代表の久保田正志氏とともに全289選挙区の当落を完全予測したリストを公開している。

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 そのリストの中で、自民分裂の構図が予想されているのが、鹿児島2区だ。選挙予測記事を担当したKデスクが解説する。

「自民党の支部長が2人存在する事態」

「この選挙区をめぐっては、自民の現職が2人立候補の意向を示しています。1人は『鹿児島2区支部長』の保岡広武氏。もう1人は過去に無所属で当選し、今年1月に自民党に入党した三反園訓氏。三反園氏は『鹿児島県衆議院支部長』という新設ポストに就任したため、2区をめぐっては自民党の支部長が2人存在する事態となっています。今後の公認については活動状況をみて判断される見込みです」

前回選挙では落選している保岡氏(公式HPより)
選挙は強い三反園氏(自民党HPより)

 現状では自民から2人の候補者がいる鹿児島2区で優勢と予想されたのは? この答えも含む全ての選挙区を網羅した「衆院選289選挙区完全予測」を配信中だ。また、担当デスクによる詳しい解説「“1月解散”急浮上 衆院選『当落予測リスト』を徹底解説」もあわせて公開している。

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