政治家になった今、民主主義国家と専制国家により分断され対立する世界にあって、聖徳太子の「和をもって貴しとなす」との日本文化が21世紀の世界を救うと思うようになっていて、父の発言に改めて納得する。

うちは「スパルタ教育」ではないと思っていたが…

 うちは決して「スパルタ教育」ではないと思っていた。しかし2003年の初めての選挙で敗れた後、次の選挙は父や石原軍団の力を借りず自力で戦おうと決めた。そして若い仲間と力を合わせ2005年の郵政解散選挙で初当選を果たした。自らの力で道を切り開いてゆくことを、父から教わっていたからこそだと思う。

 政治家は色紙を請われることが多い。何と書くか。昔、父と相談して決めた。孟子の「千万人と雖も吾往かん(たとえ何千万人を相手にしても、私は正しいと思う道を進む)」。まさにその言葉に、石原家の教えは凝縮されている。

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(画像:新潮社刊『石原家の兄弟』より)

 最後にこの場をお借りしてもう一度。

 良純、妻を紹介してくれてありがとう。

 里紗ちゃん、どうもありがとう、これからもどうぞよろしく。

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