「私が見てきたアイドルたちが輝いている姿を見せていた」アイドルとしての目標とは?

――11月25日にはKanadevia Hall(旧東京ドームシティホール)で3周年ライブを行いました。3年でこの規模の会場は順調だと考えていますか。

新居 理想を言えば、自分の予定を狂わせるぐらい売れることで、だからKanadevia Hallを即完ぐらいが理想像だし、かっこいいなと思うんですけど。ただ3年でこの場所でライブをできたというのは、自分に嘘をついて楽しいと言わなくていい、正々堂々泥臭くやれる規模ではないかなと思います。

――新居さんは目標に日本武道館でのライブを挙げていますね。

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新居 武道館でのライブは目標です。武道館より大きい会場もありますし、人によって「CDをこれだけ売りたい」「この番組に出たい」と目標はいろいろあると思うんです。ただ、私が見てきたアイドルたちが輝いている姿を見せていたのが武道館だったので。王道すぎるかもしれないですけど、武道館が目標って言っています。

 

――武道館でライブするためには、何が足りないと思っていますか。

新居 実力に結びついちゃうんですけれど、グループとしての“プロ感”が出ないといけないなと思っています。私個人だったらもっと歌とパフォーマンス力を磨かないといけないし、グループとしてももっとライブに人を集めないといけない。根強いファンだけじゃなく、知名度も上げて「ドマレコのライブだったら楽しそうだし行こうかな」となる層を増やしていかないといけないと思っています。

「将来、面白い人たちに評価される面白い文化人になりたい」

――グループから離れて、個人としてやりたいことはありますか。

新居 個人でやりたいことはたくさんあるんですけど、自分のやりたいことは今の私では説得力がないことばかりで。アイドルとして中途半端な人間が言えることって大したものではないと思うので、アイドルをちゃんとやり終えてからタレントだったり文化人的なことはしたいなって思ってます。

――どんな文化人になりたいんですか。

新居 お笑いとして面白いんじゃなくて、人間として面白いことを言ったり、書けたりする人に憧れています。私がずっと敬愛、尊敬しているのは「アーバンギャルド」松永天馬さんや、「ドレスコーズ」の志磨遼平さんで。インタビューやコラムを読むと、お二人ともめちゃくちゃ知識や情報を持っていて好きなんです。

 私もそんなふうになりたいんですけど、20歳そこらの女がそういうことを言ったり、書いたりしても説得力がないと思うので、頑張ってしっかり年を取ります。将来、面白い人たちに評価される、面白い文化人になれたら嬉しいです。

 

撮影=原田達夫/文藝春秋

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