アイドルグループ「ドラマチックレコード」の新居歩美さん(22)は今年3月、YouTubeチャンネル「佐久間宣行のNOBROCK TV」に出演し、“大喜利が強すぎるアイドル”としてブレイクしている。

 学生時代にいじめや引きこもり生活を経験した彼女は、一体なぜアイドルを目指したのか。そのきっかけから、「モンスター新人」だったというアイドル成り立ての頃、そして現在所属するグループについて聞いた。(全3回の2回目/1回目から続く)

アイドルグループ「ドラマチックレコード」の新居歩美さん ©原田達夫/文藝春秋

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「人生で初めてアイドルのライブで泣いた」引きこもり生活中に“アイドルオタク”になった

――前編では新居さんの小学生時代のいじめ体験や、中学時代の引きこもり生活について聞きました。アイドルになるきっかけも、その引きこもり中にあったそうですね。

新居歩美さん(以下、新居) もともと「神聖かまってちゃん」が好きだったんですが、動画を見た後のレコメンドでかまってちゃんのドラムスのみさこさんが参加しているアイドルグループ「バンドじゃないもん!」が出てきて、その後に系統が似ていた「でんぱ組.inc」の動画に辿り着いたんです。

 最初に見たのが「でんぱ組.inc」の日本武道館ライブでの「WWDBEST」という曲の動画だったんですけど、人生で初めてアイドルのライブで泣いたんですよ。メンバーを誰も知らない中で見ていたんですけど、曲がめっちゃ良くて。歌詞はマイナスからのスタートを歌っていて、そこが伝わってきたのと、あり得んぐらいメンバーが泣いていて(笑)。それで刺さりました。

 

――「でんぱ組.inc」の動画を見てから、どう変わっていったんですか?

新居 そこからいろいろなアイドルをめっちゃ調べるようになって、普通にアイドルオタクになりました。今ってアイドルが王道になっていますけど、私が中学の時って今よりもアイドルがサブカルだった気がします。

 椎名ひかりちゃん、「ゆるめるモ!」のメンバーも結構個性的だったし、「でんぱ組.inc」「バンドじゃないもん!」も全盛期で、あとWACKのアイドルや「BELLRING少女ハート」というグループもいました。

 数少ない友達の一人がアイドル好きだったので、アイドルの話をめっちゃするようになったんですが、その子がアイドルのオーディションの話を教えてくれたんです。