――完全に立場が逆……。

新居 その時は無敵でしたね。「待て、待て。ここから成長するから」って思っていて(笑)。自分自身と向き合う方がつらかったので、先輩とかに怒られるとかは別につらくなかったです。破天荒だったのでSNSでも暴れてました。運営さんがでっかいミスをしたら「マジ使えない運営でスイマセン」ってツイートしてたりしました(苦笑)。

 

「元気が出ました」「励ましになりました」という声も…いじめられた過去に対する反響

――「アキシブproject」を2022年に卒業し、現在はアイドルグループ「ドラマチックレコード」(ドマレコ)で活動しています。アイドルグループは同じメンバーと一緒にいる時間が多いと思いますが、かつてのいじめのトラウマがぶり返すことってあるんですか?

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新居 だいぶマシになってきています。今のドマレコのメンバーじゃなかったら、きつかったと思います。調子が悪い時もあって、そんな時はメンバーの優しさに助けられている時もあります。ドマレコって「この2人が特に仲が良くて、逆にこの子とは絡まなくて」といった関係が薄いグループで、今のグループじゃなきゃきつかった面はあっただろうなと思います。

 

――新居さんはアイドルとなってから、過去のいじめの体験についても語っています。いじめを受けていた人からの共感や応援の声も届くのではないですか。

新居 私のことを知って「元気が出ました」「励ましになりました」という言葉は届きますし、そうした言葉はめっちゃ嬉しいです。

 私がアイドルになったきっかけの「でんぱ組.inc」さんって、メンバーが過去にいじめられた方が多かったんです。なのでアイドルって、学生時代パッとしない子だったり、それこそいじめられた経験をした子が100%だと思っていたんです。

 ただ、ドマレコのメンバーって学生時代からみんなに愛されてきたメンバーばかりなので「あれっ、みんないじめられていないんだ」ってなりました(笑)。

――ドマレコはグループの方向性にもメンバーが意見を言えるそうですね。

新居 初期は私がかなり意見をしていたんですが、そのせいで今は他のメンバーもすごく意見をするようになっていて。この間も運営さんのやることに納得がいかず、全部口を出して、楽屋でメンバーと「こんなん、セルフプロデュースやん」って言ってました。

 ただメンバー同士のやりたいことは一致しています。わがままなグループではあるんですけど、楽しくやらしていただいております(笑)。

撮影=原田達夫/文藝春秋

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