2025年春、就職した姉の紋可さんは現在、福岡を離れ関東で生活している。離れて暮らすことに寂しさを感じないかと尋ねると「1ヵ月に1回は、合宿で会っているので、そこまで寂しくない」と応える紋可さん。
真衣さんは「やっぱり離れていると大変だなと思う部分があるんですけど、プライベートは離れている方が話す話題がたまるし、会ったときに話すことが楽しくなる」と笑う。
足音や声に頼ることができないデフバドミントンは、ペアの連携が取りにくいため、特にダブルスは競技が難しいといわれている。2人も試合中のコミュニケーションを課題としていた。
紋可さんは「ぶつかることが多い。ちゃんとコミュニケーションを取って迷わないで回れるようになりたいです」と話す。
前回大会ではベスト4まで進出したが…
2人には、今大会で金メダルにかける強い思いがある。2人にとって初めての国際大会となった3年前のデフリンピック。ダブルスで予選を勝ち進み、ベスト4まで進出。しかし新型コロナの影響で、日本選手団は全競技で試合を棄権することになってしまったのだ。
紋可さんは「デフリンピックでメダルを取れなかったという悔しさがずっと頭のなかにある。この3年の間でかなりダブルスは成長したと感じています」と自信を覗かせた。
2025年8月29日、母校の久留米聴覚特別支援学校で行われた壮行会に参加した真衣さん。後輩の子どもたちにメダル獲得を約束した。
「練習を重ねて、必ず金メダルを獲って、みんなにメダルを見せに来たいなって。一生懸命頑張りたいと思います」
福岡から世界の頂点へ。真衣さんの挑戦が始まる。
(テレビ西日本)









