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ニコニコと淡々と DeNA藤岡好明“中継ぎ投手の流儀”

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/08/28

プロフェッショナルの定義

 プロフェッショナルという言葉には、人によってさまざまな解釈の仕方がある。単にその分野で生計を立てているという解釈、専門的な知識や技術に長けているという解釈、ケイスケ・ホンダと凡人には分からない解釈をする人だっている。僕が考えるプロフェッショナルとは、いつどんな時でも、どんな相手でも変わらないパフォーマンスを発揮できる人だ。極めて高い爆発的なパフォーマンスでなくても良い、平均的なレベルで良いので安定したパフォーマンスを発揮できるようになりたい。そう考えている。

 そりゃ誰だって、菅野みたいに安定して高いパフォーマンスを発揮するのが一番良いし、そうなりたいと思う。でも現実問題、中々うまくはいかないもんだ。それはチームも同じ。毎試合先発が7回を投げて、筒香がでっかいホームランかっ飛ばして、パットン、山﨑がきっちり試合を締めて勝てれば一番良い。

 時には先発が早いイニングで崩れて、やむなく人柱になって、他の投手の疲労が蓄積しないように、多少失点してもイニングを消化する投手が必要だし、大量得点差で勝ってる時は無難に試合を締めくくれる投手だって必要だ。藤岡には150キロのストレートがあるわけでも、絶妙なコントロールがあるわけでも、キレキレの変化球があるわけでもない。サイドスローということ以外、大きな特徴、武器は見えにくいように素人目には映る。

 苦しい展開でも、ニコニコとマウンドに上がり、淡々とストライクゾーンに投げ込み試合を進ませる。CS進出のためには、簡単に試合を落とすわけにはいかない状況。ひょっとすると、本当は藤岡の登板機会が多くない方が良いのかもしれない。

 それでも、藤岡がマウンドに上がる機会があれば、これぞプロフェッショナルの仕事が見られるかもしれないと、僕は改めて試合を集中して見ようと思うのである。

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