藤田文武共同代表側が自身の公設秘書を務める人物の経営するリ・コネクト社にビラ印刷代など、約2000万円を支出していたことが発覚した問題に揺れる日本維新の会。さらに総務会長の高木かおり議員に、秘書への同様の“公金還流”疑惑が浮上した。
同党で相次ぐ“政治とカネ”の疑惑に、Yahoo!ニュースのコメント欄(ヤフコメ)やSNSでは、厳しい声が相次いでいる。
秘書の関連会社に総額1500万円超
「週刊文春 電子版」は11月21日、高木氏が代表を務める政党支部と資金管理団体から、政策秘書を務める人物が代表を務める堺上グループホールディングス株式会社に対し、2016年から2023年の期間において「事務所家賃」や「駐車場代」の名目で計1497万9800円が支出されていたことを報じた。
さらに、同じく秘書が代表を務め、高木氏自身も取締役として名を連ねる株式会社グローバルキャリアデザインにも、2023年に「段ボールケース代」として13万4640円が支払われていたことが確認された。
高木氏の政党支部からA氏の関連会社への支出には、政党交付金580万1840円が充当されており、秘書への公金還流が疑われる形となっている。
高木氏は「適正な取引」と説明
高木氏の事務所は取材に対し、「事務所運営上必要な経費で、いずれも周辺の家賃相場やリース代相場に見合う金額であり、実態のある適正な取引です」と回答した。その上で「党本部や顧問弁護士に相談の上、法的に問題がないことを確認して行ってきました」と説明し、「今後は、党の内規に則り対応をしてまいります」としているが、ヤフコメでは批判的な意見が寄せられている。

