セカンドオピニオンのもう一つの意義
セカンドオピニオンのもう一つの意義について、中山氏は患者の心理面に注目する。
「『納得』は非常に大事です。一生に一度の大変な思いをして手術を受けるのに、納得していなければ幸せにはなれません」
治療結果の成否にかかわらず、納得して治療に臨むことの重要性を強調し、「納得を得るためなら、セカンドオピニオンは30分1万円や2万円かかっても、決して高くはありません」と断言した。
「今どきそんな対応をする医師は、自信が…」
患者が直面する現実的な問題への回答もあった。「最初に診てもらった先生にセカンドオピニオンを取りたいと言ったら、嫌な顔をされたという話を聞くのですが」という質問が投げかけられると、中山氏の答えは明快だった。
「20年前ならまだしも、今どきそんな対応をする医師は、自信がないと見なした方がいいでしょう」
さらに「それで嫌な顔をする先生のところで治療を受けるのは、もうやめた方がいい。たとえ治療が1、2ヶ月遅れたり、アクセスが悪い病院になったりしても、その医師は避けた方がいいです」と断言した。
同じ病院内で医師を変更する“裏ワザ”として、「『この曜日しか来られない』と伝えるとか、あるいは権限を持っていそうなベテラン看護師さんに『あの先生では少し不安なので、別の先生にお願いしたいのですが、何か良い方法はありませんか』と相談してみる、といった方法があります」という実践的アドバイスも提供した。
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