今回の会見で多くの人が意外に思ったのは、元TOKIOの松岡昌宏さんが山口達也さんの時とは違って国分さんに寄り添い、城島茂さんとも連絡を取り合っていたことだろう。

「私の人生のほとんどはTOKIOだった」

 そう言ってTOKIOへの愛着を示すと、こう続けた。

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「彼らを誇りに思っています。グループとしての形はなくなっても思いはつながっているということに気づきました」

山口達也のスキャンダルの際に「TOKIO」として開いた4人の会見 ©文藝春秋

 そう語る国分さんの眉間にはシワが寄り、眉根も上がっている。「感謝しかありません」とは言うものの、国分さんの表情から感謝以上に伝わってくるのは「罪悪感」だ。現在のような状況になっても変わらず声をかけてくれる2人に対する申し訳なさが溢れていた。

唇が見えなくなるほどに口を巻き込む仕草の意味は…

 TOKIOの解散という決断については、3人になった時に決めた「誰かひとりが欠けたら解散しよう」という言葉が決め手になり、国分さんが自ら切り出したという。

 番組としての「ザ!鉄腕!DASH!!」は継続し、城島さんと松岡さんが出演を続ける上で、TOKIOというグループ名が彼らにつきまとうことのマイナス面に耐えられず「TOKIOという名前を取ることを私は選択しました」と眉根を寄せた。TOKIOという言葉を口にするたびに眉が動き、悲しみや辛さがこみ上げているのがわかる。

 それでも、今後についても3人での活動の可能性があることは明言している。

「解散したけれども、メンバーはメンバー、共に歩んでいきましょう、という温かい言葉をいただいている」

先日STARTOからの退所と独立が報じられた松岡昌宏 ©文藝春秋

 そう言って、突き放さず寄り添ってくれる2人への感謝を示し、会見を開くことを事前に伝えた時の反応について「今の思いをしっかりと伝えてきてくださいという温かい言葉をいただきました」と絆をアピールした。

 それでも国分さんの表情は唇が見えなくなるほどに口を巻き込んでいた。唇が消えるのは不安やストレスの現れと言われている。2人の温かい言葉に甘えたくなる気持ちと、申し訳なさが胸の中で衝突していたのではないだろうか。