オーストラリアの「徹底した抵抗」戦術

 垂氏が「学ぶべき点がとても多い」例として紹介するのがオーストラリアの「徹底した抵抗」戦術だ。

〈オーストラリアは中国による石炭・牛肉・ワインなどの輸入制限に直面した。ワイン業界では対中輸出の9割が失われるほどの影響が出た。しかし豪州政府は一切譲らず、外国干渉防止法の制定やWTO提訴など、法制度と外交を駆使して対抗した。結果的に、折れたのは中国側であり、豪州は経済威圧に屈しない国家としての信頼を高めた〉

中国の習近平国家主席 ©時事通信社

 垂氏は、今回の事態をきっかけに「対中戦略の再構築」を強く訴える。そして「3つの処方箋」を提案している。

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 12月10日発売の「文藝春秋」(2026年1月号)及び電子版「文藝春秋PLUS」に掲載した「高市総理の対中戦略」には、このほか(1)韓国APECで日中首脳会談がなぜ実現したのか、(2)中国が激怒した本当の理由、(3)高市総理と野党それぞれの問題点、(4)今後の対中戦略の具体的処方箋などについて、「対中外交を知り尽くした」垂氏ならではのくわしい分析と渾身の提言が展開されている。

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出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】前駐中国大使が渾身の緊急提言! 高市総理の対中戦略「3つの処方箋」/霞が関名鑑 高市首相を支える60人/僕の、わたしの オヤジとおふくろ

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