「酷暑の激闘で体は限界だった」
西東京大会決勝で日大鶴ケ丘の勝又温史投手が試合後に脱水症状を伴う熱中症を発症したというのだ。先発登板した勝又投手は、サヨナラ本塁打を浴びた9回途中まで154球を投じた。
《メダル授与式後、全身に痛みを訴えた。神宮のグラウンド内まで救急車が入り、都内の病院に搬送。》
しかも勝又投手は3回戦でも熱中症で途中降板していたという。「酷暑の激闘で体は限界だった」と記事にある。
他紙でもエースの熱中症は大きく扱われていた。サンスポは「力尽きたエース…熱中症で救急搬送 日大鶴ケ丘・勝又」。
《試合後の表彰式には出席したが、ベンチに戻ると脱水症状をともなう熱中症で歩行も困難になり、神宮球場から救急車で東京都内の病院に搬送された。》
ほ、歩行困難……。
日刊スポーツも「154球……熱中症 救急車で搬送」。
《閉会式の後に体調不良を訴え、報道陣への対応前に救急車で搬送された。都内の病院で脱水症状を伴う熱中症と診断され、点滴加療を受けた。》
これらを読むと桑田真澄の「日本は力のあるエースほど連戦連投を強いられます。」という言葉と、今年の酷暑をまざまざと思い知る。
毎日、読売、東京新聞はどう報じたか?
一般紙(東京版 7月31日)でもこの話題は大きく扱われた。毎日新聞は「ライバルも認めた直球 日大鶴ケ丘・勝又温史投手(3年)」と敗者にスポットを当てた記事の中で、
《幕切れはあっけなかった。マウンドにしゃがみ込み、打球が吸い込まれた左翼席を見つめた。閉会式を終えた後、救急車で病院に運ばれた。脱水症状を伴う熱中症だった。》
読売新聞も「真っ向勝負 154球の熱投 日大鶴ケ丘 勝又温史投手」で、「試合後は両足がつり、病院に運ばれた」「試合後 熱中症で搬送」と報道。
東京新聞は「勝又投手、救急搬送」。
《西東京大会の本部は30日、同日に神宮球場で行われた日大三―日大鶴ケ丘の決勝戦後に、日大鶴ケ丘の勝又温史投手が体調不良を訴えて救急搬送されたと発表した。》
各紙、エースの熱中症にふれている。