不満の多い人はほかの入居者とトラブルになりがちですし、スタッフともうまくいきません。幸せな老後のためにも、早めの検討はとても大切だと私は思います。

<施設を探し始めるきっかけは?>
・突然の入院

現在の病院は、昔のように長期入院させてはくれません。病気やケガの内容にもよりますが、3カ月くらいを目安に退院になります。在宅介護ができない場合には施設を探さなくてはいけません。

・トイレの問題
在宅介護から施設介護に移行するきっかけのひとつは、自力でトイレに行けなくなったときです。トイレの失敗が繰り返されると介護者はヘトヘトになりますし、おむつ替えも未経験者にはハードルが高いもの。

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・ご近所トラブル
認知症の人に多く、「ボヤを出した」「ゴミが散乱している」「夜中に雨戸の開け閉めをする」など近所に迷惑をかける場合や、「隣の家の人がわが家をのぞいている」など妄想・妄言がある場合も。

・介護者が倒れた
高齢の夫婦の二人暮らしの場合、片方が要介護になるともう片方に大きな負担がかかってしまいます。介護者が体調を崩したり入院したりすると、在宅での介護は続けられなくなってしまいます。

『マンガで解決 老人ホームは親不孝?』(著・上大岡トメ、監修・畠中雅子、主婦の友社)
『マンガで解決 老人ホームは親不孝?』(著・上大岡トメ、監修・畠中雅子、主婦の友社)
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『マンガで解決 老人ホームは親不孝?』(著・上大岡トメ、監修・畠中雅子、主婦の友社)

上大岡トメ
イラストレーター、山口県在住。著書に『キッパリ!たった5分間で自分を変える方法』『老いる自分をゆるしてあげる。』『遺伝子が私の努力も才能も決めているの?』(ともに幻冬舎)など多数。本書の前作『マンガで解決 親の介護とお金が不安です』(主婦の友社)も。

畠中雅子
ファイナンシャルプランナー、「高齢期のお金を考える会」代表。2002年から始めた高齢者施設の見学は300回を超えるなど、高齢者施設への住み替えについてもくわしく、アドバイスなどを行っている。『70歳からの人生を豊かにする お金の新常識』(高橋書店)など著書多数。

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