「まず48歳の人間と付き合うのを『いい』と言ってくれる時点でちょっと変だなと」
――よしきさんは、りこさんのことを「可愛い子だな」だけでなく「変わった子だな」とも思っていたそうですね。具体的にどういった部分が変わっていましたか?
よしき 考え方の部分ですね。まず48歳の人間と付き合うのを「いい」と言ってくれる時点でちょっと変だなと。あとは、話していると噛み合わないところがあったり、こっちが思いつかないような発想を飛ばしてくるんですよね。周りからも「変な子」って言われてるって聞いていたので、「あ、やっぱり変なんだな」と。でも、僕はそこが良くて。いい意味で価値観を壊してくれるというか。
――価値観を破壊されたエピソードは、どんなものが?
よしき 彼女、一度も就職してないんですよ。大学を中退してからライブ配信の仕事を始めて、そこから日本芸能の道に進んで弟子入りして修行したり。そういう選択をしているのが面白いなと。
――りこさんは、自分が変わっている自覚はありますか。
りこ 友達にも言われますし、親兄弟にもずっと言われてきました。父にも「ほかの子たちの考えてることはわかるけど、いまだにりこだけはわからない」とか。自分ではなにが変わってるのかよくわかっていないんですけど、変わってるらしいです。
よしき 行動力もすごくあるんですよ。「やりたいな」と思ったらすぐやる。でもすぐに飽きる、みたいなのを繰り返してる。でも、そういうことも大事かなと思って見てますけどね。
――そうした「変わっている部分」に惹かれたところも大きいですか?
よしき そうですね。僕自身、「常識ってなんだろう」って考えてしまうタイプなので。自分の会社の名前も「常識を疑う」っていう言葉の意味の頭文字を取ってるぐらいで。だから、いい意味で価値観をぶっ壊してくれるのが面白いなって。最初は「ちょっと困るな」と思ってたんですけど、途中から「いや待てよ、俺のほうが自分の価値観をめっちゃ押し付けてるな」と気づいて。
――りこさんは、好奇心をくすぐられる存在でもあるわけですね。
よしき そうですね。「振り回されるのがけっこう好き」なのもあったんで。面白いですよね、振り回す人って。
――よしきさんが京都在住、りこさんが埼玉在住。交際がスタートしてからは、しばらく遠距離恋愛だったのですか?
りこ いえ、ディズニーデートに行ったのが4月の中旬で、5月の上旬には私が京都の彼の家に行きました。仕事もリモートでできたので。
よしき 5月に1週間ずつ2回来てくれて、6月の中旬からは同棲して、そのまま一緒に住んでいますね。
――交際スタートから約1年後の2025年5月に入籍していますが、どちらから「結婚しよう」みたいな話を。
よしき りこはそんなに結婚願望はなかったと聞いています。
りこ そうですね。よしき君と出会う前は全く結婚願望がなくて、一生独身でいようと思ってました。独身に魅力を感じていたので、結婚に抵抗があったくらいで。でもよしき君は年齢を考えると結婚したいって言ってて。その上で私が付き合うってことは、結婚対象になるってことだから、結婚前提に付き合ってたっていうのはありますね。
