マスクをした都知事の似顔絵
……ほかにも「サラリーマンの悲哀を笑い飛ばすタンマ君に元気をもらった」「世相を的確に捉えていた『タンマ君』は面白かった」といったお便りをたくさんいただきました。中には、「タイトルの左端にあるイラスト(みかん、ブリーフなど)がいつも気になっていました」なんてメッセージも。実は私(編集担当)も、このタイトル横の小さなカットに長年注目をしておりまして……。本ムックに載っている東海林さんがコロナ禍に描かれたタイトル横のカット「マスクをしている東京都知事」の似顔絵が最高なので、ご覧いただきたいです。
ムックには大リーグ観戦記や爆笑対談も収録
連載時、「タンマ君」の漫画の下には毎回横長の広告が入っていたため、「タンマ君」の傑作集『丸ごと1冊「タンマ君」』の下段には、その広告スペースの空きを埋める「読み物」が入っています。
今回は、エッセイの名手である東海林さんの大リーグ観戦記(東京ドームが完成する約10年前、大谷翔平や山本由伸が活躍するはるか昔の1977年にアメリカのドーム球場やドジャースタジアムをレポート)、阿川佐和子さんや椎名誠さんとの爆笑対談、東海林さんが漫画の〆切日に毎回やっていた謎のルーティンについて告白したエッセイ「〆切5分前 執筆前の私の儀式」、脳梗塞で入院されていたときのインタビュー「脳梗塞腹ペコ入院記」を収録。
最後のインタビューの中に、「『タンマ君』の締め切りの日に脳梗塞の症状が出て物が二重に見えてしまい、片目を瞑って描いた」という話が出てくるのですが、その「片目で描いた神回」の「タンマ君」も傑作選の中に入っていますので、ぜひご確認ください。
スペシャル付録に「丹間一郎」名刺と社員証
カラーページには、若い頃から最近までの東海林さんの写真を集めたアルバム企画、「週刊文春」のグラビアで連載中の笠原将弘シェフが「ご自愛弁当」持参で東海林さんの仕事場を訪ねる対談企画も。
◾️生まれる前のネタから懐かしいネタ、時事ネタで、そのときの流行などがわかり、今回のムックはとてもありがたい一冊になりました。スペシャル付録の名刺も嬉しく、永久保存版として大切に読ませていただきます。
漫画も読み物も大充実で、タンマ君の名刺&社員証というスペシャル付録もついた『丸ごと1冊「タンマ君」退職記念特別号』。年末年始にゆったりのんびり楽しんでいただけると幸いです。



