この永田町エンジニアチームは、チームみらいが国政政党になってから約1ヶ月で形にすることができて、現在も活動しています。100日プランでは「社会実装を“爆速”で実行する」といった内容も約束していました。これはつまり、永田町エンジニアチームで作ったソフトウェアを実際に社会で使っていただけるようにするということで、実際にいくつかのツールを公開しています。
その一つ、2025年10月に公開した「みらい まる見え政治資金」は、チームみらいの政治資金の出入りを、ウェブサイト上で文字通りまる見えにしたものです。政治資金、そして「政治とカネ」に関しては、様々な課題がありますが、まずは見えるようにすることが大事。また従来の政治資金収支報告書には、1万円以下の部分は開示請求をしないと公表されない、公表されるまで約1年のタイムラグがある。さらに機械的な連携でまとめられているわけではないためチェックをしにくい、といった問題点があると考えているのですが、改革に向けて議論していく上で、見せ方の実例が一つあるだけで説得力が違います。
AIの加速度的進化
AIの話題に関して個人的に注目しているのは、AIチップを作る企業が増えてきていることです。ごく一部ですが、顧客がついてビジネスを始めつつある。例えば米のスタートアップCerebras(セレブラス)が開発しているチップは、現在主流のNVIDIAのチップなどに比べ、100倍の速さで出力できるという話があります。ハードウェアの面でAIの技術革新があるかもしれないのです。もしAIの反応速度が上がって、瞬時にレスポンスを寄越すようになったら、会話といったリアルタイムコミュニケーションが求められる分野などで、思いもよらない活用の仕方があるかもしれません。



