王は実在した。民に会うために日本に来てくれた

 しかし、プラバースのファンサービスはここで終わりではなかった。グラシネのイベント終了後、一行は新宿ピカデリーに戻り応援上映を最後まで見届けた。「X(旧Twitter)」の『バーフバリ エピック4K』公式アカウントが2階から手を振る姿を投稿している。その後またグラシネにひき返しスクリーン最後列(グランドクラス)でIMAX上映を楽しんだという。終映後の思いがけないサプライズに両館とも観客は躍りあがって大喜びした。

撮影:志水隆
撮影:志水隆

 今回の舞台挨拶は4カ所とも全編撮影OKだったため、ファンが撮影した画像・動画が数多く投稿されている。中でも反響が大きかったのがグラシネで『Baahubali The Eternal War』紹介映像上映中をとらえた「最前列が見辛かったみたいでおもむろに階段上ってきて見始めてびっくりした」というXの投稿だ。手が届かないほどの大スターが観客の手の届くところに座り、一緒の目線でスクリーンを見ている。その姿はまるで王宮を出て民と一緒に暮らす道を選んだアマレンドラ・バーフバリそのもので、「“王”は実在した。“民”に会うために日本に来てくれた」とファンの心に忘れられない思い出を刻み込んだ。

『バーフバリ エピック4K』

『バーフバリ エピック4K』
遥か遠い昔巨大な滝の下で育った青年シヴドゥは、美しい女戦士アヴァンティカと出会い、恋に落ちた。彼女の一族が暴君バラーラデーヴァが統治するマヒシュマティ王国と戦いを続けていることを知り、戦士となって王国へ乗り込んで行くのだが、そこで彼は、王妃でありながら25年間幽閉されている実の母・デーヴァセーナの存在と、自身が王国の王子マヘンドラ・バーフバリである事を知る。その背景には、父アマレンドラ・バーフバリが王だった時代に起きた王宮を揺るがす王位継承争いがあった――。数奇な運命に導かれた伝説の戦士バーフバリ。祖父、父、息子、3代に渡る壮絶な愛と復讐の一大叙事詩。

監督・脚本:S・S・ラージャマウリ/出演:プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、ラムヤ・クリシュナ、タマンナー、ナーサル/原題:Baahubali The Epic/2025年/インド/テルグ語/225分/配給:ツイン/ⒸARKA MEDIAWORKS PROPERTY, ALL RIGHTS RESERVED./公開中

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